地震への備えは万全ですか?

 

 北海道も、地震の多い地域です。2018年の胆振東部地震が記憶に新しいかと思います。地域によって発生頻度の違いはありますが、比較的地震の危険度が低いとされる札幌でも、胆振東部地震では清田区や東区で地盤の液状化による地盤沈下や道路の陥没が発生しました。令和3年9月6日現在の被害状況は、

 

 人的被害:死者44名、重症者51名、中等症者8名、軽症者726名

 住家被害:全壊491棟、半壊1,181棟、一部損壊47,108棟

 

だったそうです。

 

 地震に備えて、食料や災害グッズを備えている方も最近は多いことと思います。地震はいつ起こるかわかりません。胆振東部地震で被害を受けた住宅は、全壊から一部損壊まで合わせると合計で48,780件にのぼります。このうち、地震保険に加入していた世帯はどのくらいあったのでしょう?

 

 財務省のホームページに掲載されている胆振東部地震での地震保険の支払い保険金は、2019年3月31日現在で386億7000万円だったとされています。余市町の今年度の当初予算が約162億円です。その倍以上の保険金が支払われたわけです。2018年当時、北海道で火災保険に地震保険をつけている人の割合は53%と全国で3番目に低く、単純に考えても被害に遭った方の半分近くは地震保険に入っていなかったために自分の手持ち資金と国や地方公共団体の補助金等ですべての損害を賄わなければならなかったと考えられます。損害を受けて住むところがなくなったり、仕事ができなくなって収入がなくなったり、念願のマイホームをやっと手に入れた途端、地震で家がなくなり、ローンの返済だけが残った方もいるでしょう。私たちは、自然災害である地震に対して、備えることしかできません。

 

 地震保険というと、壊れた家を直すための費用が支払われる保険、というイメージかもしれませんが、支払われた保険金は必ずしも住宅の修理に使わなくてもかまいません。そもそも、地震保険は被災者の生活の安定を目的に、政府と保険会社とが共同して運営している制度です。通常の火災保険と違い、保険金支払いまでにかかる時間が短く、支払われた保険金は仮住まいにかかる費用や日用品の購入など当面の生活費にも使えます。

 

 地震保険は、単独では加入ができず、火災保険と合わせて加入することが必要です。

 

 10月22日(土)HTBで放映した「イチモニ」でも日本損害保険協会 北海道支部の山下 敦志 委員長(損保ジャパン執行役員 札幌支店長)が地震保険について紹介されていました。

 

 地震保険は火災保険に加入する際に合わせて加入するだけでなく、すでに加入している火災保険に保険期間の途中から追加することが可能です。

 

 この機会に、ぜひご加入中の火災保険を見直してみませんか?ご相談はいつでも受け付けております。弊社へ直接お電話いただくか、ホームページのお問合せフォームまたはメール等でお気軽にお問合せください。

 

 地震保険については、日本損害保険協会がわかりやすい説明や動画を掲載しています。

 お時間のある時にぜひ下記をご参照ください。

 

 地震保険|さあ、守りを固めよう。【日本損害保険協会】